ネットワーク

佐藤 言 SATO Gen
社会福祉法人 ラルシュかなの家 理事・施設長

プロフィール

静岡にある廃品回収を仕事とした、障がいを持つ人と生活するコミュニティで育ちました。大人になりフランスのラルシュでコミュニティ生活を3年間しました。現在、日本でまだひとつしかないラルシュ(社会福祉法人ラルシュかなの家)のコミュニティ・リーダーの役に就いています。

自己紹介

ラルシュは知的障がいを持つ人との関係をとおして、ありのままでいる自由を学んでいく場と考えています。ラルシュはフランスに始まり世界中に広まりました。日本にもラルシュができたのですが、あまり広がっていません。キリスト教を基盤に作られたラルシュの精神と、日本人の心の共通する部分を模索しています。週末は地元の山や沢へよく行き、自然への感謝と畏敬の念を大切にしています。

私の取組み・プロジェクト

テーマ
日本でのラルシュ・コミュニティ作り
対象としている社会的課題
知的障がいのある人の贈物を伝えること。
目的とアクション
最近はYouTubeチャンネルを作り始めました。

SSIについてのメッセージ・感想

堂目先生に SSI サロンでラルシュかなの家のことを話すように誘われた時、何か大きなことやすばらしいことを話さなければという思いを持ちました。なぜなら、ぼく自身の物語は小さく、何の役にも立たないと考えてしまうことが多いからです。しかし、SSI のあの対話の場で、ぼくと一緒に来てくれた知的障がいを持ったなかまが話した内容は、日常の小さな話でした。パン焼き機でパンをつくるようになり、そのパンがおいしいという話。もう一人はグループホームでケンカをしてしまったけど、自分が悪かったので仲直りしたいという話。小さな現実を堂々と語る彼らの姿勢は、大きく見せようとする小さなぼくを現実に引き戻してくれました。そして、その小さな物語に参加者の皆様は耳を傾けてくださいました。
障がいがあり、大したことはないと思っていた私たちの物語の中に、皆さんが価値を見つけてくれたような、そんな貴重な経験ができました。対話をしてくださったことに感謝です!