ネットワーク

永田 宏和 NAGATA Hirokazu
NPO法人プラス・アーツ 理事長/デザイン・クリエイティブセンター神戸 副センター長

プロフィール

企画・プロデューサー。デザイン・クリエイティブセンター神戸【KIITO】副センター長、NPO法人プラス・アーツ理事長、現在、「+クリエイティブ」をコンセプトに、防災や教育、まちづくりなど様々な分野の社会課題解決に取り組む。主な企画・プロデュースの仕事に、都市キャンペーン型アートイベント「水都大阪2009・水辺の文化座」、楽しく学ぶ防災訓練プログラム「イザ!カエルキャラバン!」(2005年~)、子どもがつくる子どものための夢のまち「ちびっこうべ」(2012年~)、神戸市のシビックプライドプロジェクト「BE KOBE」(2017年~)などがある。『第6回21世紀のまちづくり賞・社会活動賞』、国際交流基金『地球市民賞』、JICA理事長賞、など受賞多数。

自己紹介

大学では「建築」、大学院では「まちづくり」を学びました。大学院修了後、ゼネコンに入社しましたが、ハード中心の都市開発系のプロジェクトに従事するなかで自分の中に違和感が生まれ、人々の営みや活動に対する興味関心が強くなりゼネコンを退社しました。独立後、「店舗のプロデュース」、「まちづくりのコーディネイト」、「アートイベントのプロデュース」の3分野の企画・プロデュースを業務の柱に事業を展開し、ブランディングなどの手法もプロジェクトを通じて習得しました。2005年の阪神・淡路大震災10周年記念事業で「防災+クリエイティブ」プロジェクトに取り組んだことをきっかけに「社会課題解決+クリエイティブ」分野に関わるようになり、2012年開設のデザイン・クリエイティブセンター神戸の指定管理事業者になってからは、「教育」「まちづくり」「観光」「福祉」「高齢者問題」など多様な分野の社会課題解決に取り組んでいます。

私の取組み・プロジェクト

テーマ
「防災教育+クリエイティブ」の取り組みとして、楽しく学ぶ防災訓練イベント「イザ!カエルキャラバン!」を開発、その後、「防災×キャンプ」をテーマとした「レッドベアサバイバルキャンプ」、「防災×スポーツ」をテーマとした「防リーグ」、「防災×演劇」をテーマとした「防災博士の挑戦状」など次々とオリジナル・プロジェクトを立ち上げています。
また、KIITOの活動として、「子どもの創造教育+クリエイティブ」をテーマとした「ちびっこうべ」、「神戸の観光振興+クリエイティブ」をテーマとした「date.KOBEプロジェクト」、「男性高齢者問題+クリエイティブ」をテーマとした「男・本気のパン教室」など多様な分野の社会課題解決型のプロジェクトを展開しています。
対象としている社会的課題
NPO法人プラス・アーツが対象としている社会的課題は「防災」、そのなかでも「防災教育」「防災啓発」に特化して取り組んでいます。
KIITOが対象としている社会的課題は幅広い分野に渡っており、神戸市が抱えている社会課題を次々とテーマに掲げてプロジェクトを展開しています。これまでに取り組んできた社会的課題としては、「教育」「シビックプライド」「観光」「障害者福祉」「超高齢化社会」「まちづくり」「環境」「人口減少社会」などがあります。
目的とアクション
NPO法人プラス・アーツの活動目的は、クリエイティブな防災教育を展開することで多くの人々の命を守ることです。さらに、展開する「祭り型防災イベント(=イザ!カエルキャラバン!)」の地域開催支援を通して地域コミュニティの再生を図るとともに、クリエイティブな防災教育プログラムの実践を通して、子どもたちの2つのソウゾウリョク(想像力と創造力)を育むことも目的としています。
また、KIITOの活動目的は、ずばり「地域豊饒化」です。あらゆる分野の「社会課題解決+クリエイティブ」プロジェクトを企画立案し、実践することを通して、あらゆる世代における創造的人材を育成し、そうした人材が神戸市内の各地域でサスティナブルに活動することによって地域の暮らしや営みが豊かになる「地域豊饒化」の実現を目指しています。また、こうして生み出される様々な活動は「神戸モデル」として、社会課題が山積する全国の地方の参考になればと考えています。