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基幹プロジェクト「地域資源とI T による減災・見守りシステムの構築」による「拠点間長距離無線伝送実験」成功のご報告

2019/11/15

11月7日、社会ソリューションイニシアティブ(SSI)基幹プロジェクト「地域資源とI T による減災・見守りシステムの構築」が、大規模災害時の安心・安全の独立電源装置 ”たすかんねん”を活用した「拠点間長距離無線伝送実験」を行い、この実験に成功しました。この成功を受けて、”たすかんねん”の災害時の役割や必要とされる仕組みの明確化がなされ、今後の実装にさらに近付いてきました。そして災害発生時の被害の低減と平常時からの利活用モデルの明確化を行いつつ、自治体等からの要請に応じての実装の検討をこれから行うことになります。

参考資料:
実証実験について(説明資料)
(一般社団法人地域情報共創センター/ナブラ・ゼロ社作成)

今回の実証実験は、2017年から稲場圭信人間科学研究科教授が代表となり、大阪大学と一般社団法人や企業との共同研究「ITを用いた防災・見守り・観光に関する仕組みづくりの共同研究」として取り組んできたものです。この取組は、2018年4月には大阪大学の新しいシンクタンク組織として設置された社会ソリューションイニシアティブ(SSI)の基幹プロジェクト「地域資源とITによる減災・見守りシステムの構築」となりました。

この共同研究・プロジェクトでは、地域の安全・安心・見守りの取り組みをより一層進めていくために、大阪大学吹田キャンパス内に風力発電、太陽光発電、蓄電池、通信、カメラといった機器を備えた独立電源装置の実験機を3台設置し、実験・内部検証を行ってきました。概ね必要な技術と課題が見えてきたところ、2019年9月、台風15号により千葉県を中心に大規模被害が発生し、広域かつ長期間の停電及び通信遮断が発生したため、被害概要の把握が困難であったのと同時に、要救援情報の発信もうまく出来なかったために救援活動も困難な事態となってしまいました。本共同研究・プロジェクトで取り組んできた内容は、まさにこの様な事態に対応するものです。

今回の実証実験では、吹田キャンパスを被災地と想定し、人間科学研究科周辺の仮想被害状況を、人間科学研究科屋上から工学研究科棟屋上を経由させ、大阪大学グローバルビレッジ(2020年10月オープン)近くの吹田市立津雲台小学校(想定被災地外・救援本部)まで実測値約40Mbpsでの長距離無線伝送することに成功しました。

なお、この共同研究の成果である独立電源装置とセットになった仕組みは、大阪発の仕組みであることから名称を“たすかんねん”としました。このインフラ機能である“たすかんねん”の仕組みと、以前からの研究の成果であるソフトウェア機能である“未来共生災害救援マップ”との組み合わせにより、さらなる減災・見守りへの寄与を実現したいと考えています。

また、今回の実証実験で想定した様な、実際の災害時にも地域が“助かる”ものとして活用はもとより、さらに普段の平常時でも地域の防犯・安全・安心・見守りといった分野でも活用いただけるものになることを目標に、さらに実験・検証を行ってまいります。今回の実証実験は、この全体の仕組みの実験・検証の一環として行われたものです。

【実験主体】
ITを用いた防災・見守り・観光に関する仕組みづくりの共同研究
SSI基幹プロジェクト「地域資源とITによる減災・見守りシステムの構築」
(代表:人間科学研究科教授 稲場圭信)

【共同研究団体】
大阪大学
一般社団法人全国自治会活動支援ネット
株式会社ナブラ・ゼロ
ソフトバンク株式会社
NTN株式会社
株式会社日新システムズ
日本電業工作株式会社
一般社団法人地域情報共創センター

【協力】
大阪大学社会ソリューションイニシアティブ
大阪大学大学院人間科学研究科附属未来共創センター
大阪大学大学院工学研究科

 

本実験に関する報道

NHK(放映・記事掲載は終了しました)

読売テレビ(放映・記事掲載は終了しました)

テレビ大阪
https://www.tv-osaka.co.jp/yasashii/news/?p=9689&fbclid=IwAR1u9QilavcM8eMuLZ-kVZXZbO9N46AZB4kT6ORHS_rov8N9vuPzikpNoII