プロフィール
大阪ガスのイノベーション推進部長として、新規事業やベンチャーへの投資、よりよい未来を作るための技術開発戦略などに取り組む。入社以来一貫して海外事業を担当後、2013年4月よりIR部長、2017年4月よりCSR・環境部長としてSDGsのイニシチブを進め、2020年4月より現職。
京都大学教育学部卒業、グロービス経営大学院MBA(Hons)、ハーバード大学ケネディースクールフェロー。現在もグロービス経営大学院のコミュニティKAJJや全国の企業女性管理職をつなぐコミュニティCODの代表幹事として、ダイバーシティ&インクルージョンを進めている。
自己紹介
海外との仕事が長く、文化や背景が違う人たちと交わるうちに、自分の当たり前は誰かの当たり前と違うことがあり、どちらかが合っていて間違っているのではないということを強く意識するようになりました。企業で当時女性では数がまだ少なかった管理職を経験し、同質であることで可能となる効率性の高さと、異質なものが出会うことで起こるイノベーションをどう両立させるかが人生のテーマになりました。性別だけでなく、国籍や年齢、障がいの有無にかかわらず、全ての人が、その人らしく、無理をせずにイキイキと働ける環境こそが、イノベーションを生み出す源泉になると信じて活動しています。
- 研究紹介
- ダイバーシティの一丁目一番地としてジェンダーから取り組んでいます。経験がヒトの能力を作るー管理職になれる能力を有した女性がいない、という話を聞くことがありますが、管理職になるための能力とは何か、その能力はどのような経験から育まれるのか、そのような経験の与えられ方に男女差はないのか、グロービス経営大学院での半年間の研究をベースに、経験・能力で男女差を作らないために社会・企業・個人それぞれのレベルで何をすべきか、ヒアリングや分析を通じて実践的に考えています。
私の取組み・プロジェクト
- テーマ
- Diversity & Inclusionを通じて、誰もがその人らしくイキイキ活躍できる社会を目指す
- 対象としている社会的課題
- 日本が153か国中121位となっているジェンダーギャップの解消、特にリーダー層の多様性の実現。SDGs5番の実現を目指す
- 目的とアクション
- 日本の組織における無意識のバイアスをなくす活動を通じて、女性を含むすべての人をエンパワメントし、あらゆる層の多様性と包摂を実現することで、一丸となって社会課題解決に向けたイノベーションをおこせるよう取り組む
SSIについてのメッセージ・感想
SSIの発起人である堂目先生が「例え自分の世代で自分の願う共生社会が実現しなくても、
後に続く人が自分の礎の上にそういう社会を作ってくれれば良い」と仰った時、その長期的な視点に心を打たれ、是非その場にご一緒したいと思いました。SSIに集う人たちは、立場は違えど、今日より明日を少しでも良くしたい、という熱い想いを持っておられ、毎回新たな視座や気づきを頂いています。私も、引き続きこの場を「壁打ち」の場として使わせて頂きながら、女性を含むすべての人をエンパワメントし、世界の新しい成長のための礎を築いていければと思っています。