
2025年6月1日(日)、大阪・関西万博の会場内「サステナドーム」にて、小学生を対象としたジュニアSDGsキャンプ「2050年のみらいのまちをデザインしよう」を開催しました 。
本イベントは、万博会場のユニークな建築物や、そこに活用されている最先端のテクノロジーに触れることを通じて、子どもたちが未来のまちを自由に想像し、創造する楽しさを体験してもらうことを目的に企画されました。
当日は3部構成でワークショップを実施し、合計で100名を超える皆様にご来場いただき、大盛況となりました。
- ◆第一部:「知る」― 万博のすごい建築と未来の技術

当日の様子
ワークショップは、万博会場のユニークな建物を紹介する「建築マップ」の説明から始まりました。
普段は見過ごしてしまいがちな建物の外観にも、設計者の工夫や想いが詰まっていることを学びます 。
大阪・関西万博 建築マップより
特に子どもたちの関心を集めたのは、私たちがイベントを行っているこの「サステナドーム」に隠された秘密でした 。
このドームには、固まる時にCO2を吸収する特殊なコンクリート「CUCO-SUICOM」が使われています 。地球にやさしい未来の技術が、自分たちのいる場所で実際に使われていることを知り、子どもたちは驚きの声をあげていました。その他にも、建築家・藤本壮介氏が手がけた世界最大の木造建築「大屋根リング」や、国内外のパビリオンが持つユニークなデザインと、その背景にあるテクノロジーを紹介しました。

万博の建築について紹介しました。

日本を代表する建築家の作品たち
- ◆第二部:「つくる」― アイデアをカタチに!未来のまちをデザイン
未来の技術に触れて想像力がかき立てられた後は、いよいよデザインワークショップの時間です 。
テーブルには粘土や画用紙、ペンなどを用意 。「空飛ぶ車が走るまち」「自然エネルギーだけで暮らすまち」など、子どもたちは思い思いの「2050年のまち」を自由に表現し始めました。
「未来のまち」という大きなテーマから、子どもたちは「未来の家」「未来の学校」「未来の公園」など、より身近で考えやすいスケールに落とし込み、具体的なアイデアを膨らませてくれました。
最初は少し戸惑っていた子も、ファシリテーターと話しながら手を動かすうちに、次々とユニークなアイデアを形にしていきます。

未来の家を考えてくれました。

ミャクミャクのお絵描きも!

未来の家はこんな感じになるのかな
会場は、子どもたちの「面白い!」「こうしたらどうかな?」という好奇心と熱気に満ち溢れていました。
- ◆第三部:「発表する」― みんなの未来を共有しよう!

発表タイム!
ワークショップの最後は、自分たちがデザインした未来のまちの発表会です 。
「この建物は、CO2を吸ってきれいな空気に変える機能があります!」
「僕のまちは、ゴミが自動でリサイクルされてエネルギーになります!」子どもたちの口から語られるのは、ワクワクする未来のビジョンばかり。
一人ひとりの発表に対して、他の参加者や保護者の皆様から温かい拍手が送られました。
人前で話すのが少し苦手な子も、ファシリテーターが隣でサポートしながら、自分の言葉でアイデアを伝えることができました。
- ◆まとめ
大人がつい現実の制約の中で考えてしまうのとは対照的に、子どもたちの持つ未来は、何にも縛られない自由な発想に満ち溢れていました。
その姿は、まさに大阪・関西万博の大きなテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現するものであり、今回のイベントがそのテーマに沿った素晴らしい機会となったことを改めて感じています。今回のイベントを通じて、子どもたちが持つ無限の創造力と、未来に対する純粋な希望を改めて感じることができました。
万博という「未来の実験場」で、建築やテクノロジーという少し専門的なテーマに触れた体験が、子どもたちの好奇心を刺激し、SDGsや社会課題を自分ごととして考えるきっかけになったのであれば幸いです。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
- ※イベント概要
企画名: ジュニアSDGsキャンプ「2050年のみらいのまちをデザインしよう」
主催:大阪大学 「建築マップ for 大阪・関西万博」プロジェクト
建築マップ for 大阪・関西万博|学生プロジェクト|社会ソリューションイニシアティブ建築マップ for 大阪・関西万博|学生プロジェクト|社会ソリューションイニシアティブ
後援:大阪大学社会ソリューションイニシアティブ(SSI)
開催日: 2025年6月1日(日)
場所: 大阪・関西万博「サステナドーム」内
対象: 小学生
【ジュニアSDGsキャンプ】2050年のみらいのまちをデザインしよう | EXPO 2025 Visitors
