私たちが今生きているこの世界を、デジタル地球儀sphereで知って、さまざまな360度映像で感じてください。
そうして、みなさん自身で「”すべての”『いのち』輝く未来」を、絵や言葉で描いて創ってください。

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こちらではいのち共感ひろば「共感VRシアター」にて放映されている、VR動画を見ることができます。

【世界の暮らし体験！】

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【JICA 360度動画】

JICA360度動画_引用元：【VR360°動画公開】民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

マレーシアの生活習慣病予防・改善に向けた食育の可能性
マレーシアでは虚血性心疾患など、生活習慣由来の疾患が死因の上位を占めている。幼少期から油分やカロリーの多い食事をするなど、食習慣が一つの要因と考えられており、安価かつ栄養バランスの良い食事の普及が急務となっています。

またマレーシア政府は食育および学校給食を推進していく方針で、政府関係者の関心も高く、学校現場にも積極的に赴いてサポートしている。まだ少数だが、栄養バランスの良い食事を提供する幼稚園がある。こういった健康的な食事のニーズは今後拡大することが予想されています。

加えて食事提供の部分だけでなく、自分で食器を片付けるといった行動の教育、間食でも栄養バランスを考えたものの提供、順番に並んで受け取るといったようなルールの教育、そしておいしく、楽しく食べられて、栄養も良い間食が現場で求められています。

フィリピンの農産物のフードバリューチェーンの課題
フィリピンでは全人口のおよそ25％が農業分野に従事していますが、その生産性は依然として低く、都市と農村の格差は大きい現状があります。野菜の一大産地であるベンゲット州でも若年層の農業離れは顕著で、農業従事者の高齢化も課題です。

農業生産性の低さと流通システムの脆弱さ等が、安い輸入農産物の流入を招き、国内の生産者の立場をますます弱くしています。例えば流通過程では、輸送の際にトラックへ無造作に満載することで、作物が傷んで品質低下や廃棄ロスにつながることがあります。また、トラック上でパッキング作業をするなど、衛生面でも課題があります。

産地から消費地に届くまでの流通は多段階となっており、各段階でトラックへの大量積み込み等により作物へのダメージが生じ、特に葉物（キャベツ、白菜等）については、傷んだ外側の葉を取り除いて販売されるため、消費地では収穫時と比べて大幅に小さいものが市場に並びます。
都市部で高品質や高栄養価など付加価値のニーズは高まりつつありますが、野菜売り場は消費者を満足させられる品に乏しく、ギャップを改善し、生産者と消費者を満足させるイノベーションが求められます。

生産から販売に至るまでに傷んだ作物が大量に廃棄されるポストハーベストロスを抑えるとともに、加工・流通・販売等のプロセスにおいて付加価値を与える、バリューチェーンの課題を解決するための製品活用が期待されます。

モンゴル国ウランバートル市の廃棄物処理の現状
首都ウランバートル市は、人口の約半数150万人が住む都市で、急激な都市化の進展により、廃棄物は多様化・発生量も増加しており、市内に2つある最終処分場の残余容量を圧迫しています。特に、有害廃棄物の処理方法は、今後環境汚染・公害問題に発展する恐れがあり、都市の成長を阻害する要因となり得るため、大きな課題です。具体的には、都市化により増加傾向にある廃家電製品や廃自動車の適正処理や、家畜伝染病により死亡した家畜死骸や、家畜用薬品等の処理方法にも課題があります。

このツァガーンダワ最終処分場には、市と契約した収集事業者がトラックで廃棄物を持ち込み、積み下ろされた廃棄物の周りにはウエストピッカーが集まり、砂埃の中、野焼きや手作業で有価物を抜き取って集めています。

この処分場では、ゲル地区特有の廃棄物であるゲルストーブで使用した燃料（石炭等）の灰を、分別収集して埋め立てています。冬季のゲル地区における家庭一般廃棄物の約半分はこの石炭灰という調査結果もあり、これらの灰や、その他有価物の有効なリサイクル手段、処理技術、有害廃棄物の無害化等の製品・ノウハウの活用が期待されています。