ご挨拶

いのちをまもり、はぐくみ、つなぐ
− SDGsからポストSDGsに向けたSSIのミッション

社会ソリューションイニシアティブ長 
木多道宏


社会ソリューションイニシアティブ長 木多道宏

地球温暖化や環境破壊、天然資源の枯渇、食糧不足、格差の拡大など、地球規模の様々な問題が生じている中、大阪大学はその解決の糸口を見出すため、いのちを「まもる」、「はぐくむ」、「つなぐ」という視点から未来社会を構想するシンクタンク「社会ソリューションイニシアティブ」(SSI)を2018年1月1日に立ち上げました。

SSIは、2026年3月時点で計70回をこえるSSIシンポジウム、SSIサロン、SSI車座の会、SSI地域・まちづくりフォーラム、SSI研究者フォーラムなどの場づくりを実践し、学内外の研究者・実践者とともに、生と死、ことば、共感、平和、障がい、防災、人間と科学技術の関係、生物多様性などの視点から共生社会の本質について問い続けてきました。また、以上の問いを解くために33のSSIプロジェクトを推進するとともに、SSI学生の集いや学生プロジェクトなどを通して、世代をこえたSSIの活動の継承と人間育成にも取り組んでいます。

2025年大阪・関西万博において、「いのち会議」から発出された「いのち宣言」と103にわたるアクションプランは、SSIが以上の場づくりと実践を通して培ってきた共創ネットワークを基にまとめられたもので、SSIのこれまでの成果の集大成となっています。

ポスト万博へと移行した現在、これらのソフトレガシーの具現化に向けて、SSIの活動は新たなステージを迎えています。様々な場づくりを発展的に継承するとともに、本学社会価値デザイン機構ならびに一般社団法人「いのち会議」と連携し、「いのち宣言」とアクションプランの具現化に全力で取り組んでまいります。

新たな取り組みとして、本学の人文社会科学系ならびに自然科学系の研究者とともに、いのちの尊厳を中心においた新たなWell-beingの概念を再構築し、すでに国際的な議論が開始されているポストSDGsの目標に採用されるよう、挑戦を続けてまいります。また、いのちジャーナル(仮称)を創刊し、「いのちを大切にし、一人一人が輝く社会」の実現を目指す世界中の人々の拠り所となるような知的体系の構築を目指します。

これまでSSIを支えてくださった皆様、新たにSSIの目標と取り組みにご賛同いただける皆様とともに、人と自然・生態系の全てのいのちがお互いに生かされ、役割とミッションを演じきれるような世界を創っていきたいと考えております。今後とも、ご支援とご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。