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協力プロジェクト
「多文化共生のまちづくりにおける学びのデザイン化拠点の創出」関連セミナーに、
堂目SSI長がパネリストとして登壇しました

2020/10/28
生野を舞台にしたプロジェクトのキックオフ

2020年10月4日、在日韓国基督会館(KCC)にて、NPO法人IKUNO・多文化ふらっと(以下、「多文化ふらっと」)主催のセミナー「学校からみんなの地域キャンパスへ」が開催され、堂目SSI長がパネリストの一人として登壇しました。

多文化ふらっとは、9月にスタートした協力プロジェクト「多文化共生のまちづくりにおける学びのデザイン化拠点の創出」の学外共同メンバーです。大阪市生野区において人権尊重を基調とした多文化共生のまちづくりに取り組んでいるNPO法人で、来年3月の御幸森小学校閉校の学校跡地活用も視野に入れながらさまざまな活動をしています。協力プロジェクトでは、学内外のメンバーが集まり、多様な背景をもつ子ども・若者たちの教育と生活を中心に据えて、あらゆる人ひとが分断されることのない“学び”の「地域キャンパス」を創り上げていく活動を、大学と地域が協働して展開していきます。

今回のセミナーは、多文化ふらっとの連続セミナーの一環として企画されましたが、プロジェクトの立ち上げにあたってのキックオフとしての意味合いもありました。コロナ禍でオンラインと対面参加のハイブリットで行われましたが、会場には多文化共生のまちづくりに取り組む団体や関心のある人びと、また地域住民の方がたなど、多様な背景をもつ総勢50名ほどの参加がありました。

過去から現在、そして未来へ 生野の魅力を受け継ぎ、受け渡す

セミナーは3部構成で、第1部では御幸森小学校跡地活用案について宋悟 多文化ふらっと事務局長より提案がありました。第2部は、協力プロジェクトの学内メンバーである榎井縁 大阪大学人間科学研究科未来共創センター教授/多文化ふらっと代表理事のコーディネーターのもと、パネリストに栗田拓 NPO法人トイボックス代表理事、足立須香 一般社団法人ひとことつむぐ代表理事、堂目SSI長が登壇しました。第3部は、「私の思う生野区の魅力、学校跡地に期待すること」として生野で子育てをしている方、地域で生まれ育った大学生、インドネシアから来日し生野で暮らす大学院生などがそれぞれ生野について語るリレートークがありました。生野の魅力は何か、どのような学びや地域キャンパスが求められているか、学校跡地に期待することは何か等、様ざまな意見やアイデアが出され、当事者や子どもに寄り添う豊富な実践が紹介されました。在日コリアンの人びとや近年はベトナムの人びと、また国籍に限らないさまざまな背景をもつ人びとが共に生きてきた生野の歴史や文化風土、またその地で育つ子どもたちへの教育実践等が、地域の宝として過去から現在へと脈々と受け継がれていることが伝わってきました。

セミナー全般を通じて、大事にしたい活動理念やキーワードが出されました。ユネスコ憲章の「人の心の中に平和のとりでをつくる」、SDGsの「誰一人取り残さない」、SSIの「命を大切にし、一人一人が輝く社会」等、それぞれ異なる立場のステークホルダーですが、理念やその思いが共鳴し合い重なり合う姿がみられました。堂目SSI長からは、SSIの紹介とともに、地域社会のさまざまな課題に協働で取り組むプロジェクトは、もちろん困難もあるが、必要であり、「善」であるという話をし、協力プロジェクトで何より大事なのは、そのプロセスの中で培われる信頼に基づく人間関係や幅広いネットワークだと伝えました。    

生野から未来を構想するプロジェクトへの期待

会場は地域社会をよりよくしようと取り組む人びとの情熱や思いであふれ、過去から現在、そして未来へとつながる希望のネットワークが感じられました。そのネットワークにSSIもくわわり、「学び合うとはどういうことか」を地域と大学が一緒になって問い直し、“学び”を共創していくプロジェクトに伴走していきたいと思います。堂目SSI長も、「等しい『いのち』という視点に立って共創ネットワークを形成し、地域課題の解決に取り組む、その方法が学べる、SSIにとっての拠点にしたいと思う」と語っていました。生野から未来を構想していく第一歩となったセミナーでした。