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SSI基幹プロジェクト キックオフ・シンポジウム 「医療現場の行動経済学〜すれ違う医者と患者〜」

2019/06/21

近年、医療の現場で起こる、医者と患者の「すれ違い」
病気が判明したとき、医者と患者の間の「意思決定」に見えない壁が現れます。
どうして患者はあのような治療方法を希望するのか、理解ができない医者。
どうして私の気持ちを医者はわかってくれないのか、不安を募らせる患者。

シンポジウムの趣旨
2018年に発刊された「医療現場の行動経済学」(東洋経済新報社)は、9ヶ月で第5刷となり、医療関係者を中心に高い注目を浴びています。その背景としては、日本の医療制度が患者・医療者の双方が合理的な存在であることを前提して設計、運用されていることによってその両者が「すれ違う」ような問題が生じており、行動経済学がその答えを導くことの可能性を示したからであると考えています。
一方で、大阪大学社会ソリューションイニシアティブは、未来社会を構想するシンクタンクとして設立され、人文社会科学を中心とした異分野融合のプロジェクトによって社会課題の解決策を具体的に考えて、提案していきます。
今回、大阪大学社会ソリューションイニシアティブの基幹プロジェクトとして、「健康・医療のための行動科学によるシステム構築」として、行動経済学を中心とした行動科学を応用し、健康と医療に関するより良い意思決定と行動変容のための社会システム構築を提案していきます。
そこで、基幹プロジェクト「健康・医療のための行動科学によるシステム構築」のキックオフとして、「医療現場の行動経済学」の内容に基づいたシンポジウムを開催します。医療現場の行動経済学についての紹介に続き、がん医療、循環器疾患の治療、延命治療の3つのテーマについて行動経済学的アプローチを紹介します。さらに今後の医療現場での行動経済学を応用したアプローチの可能性について議論を行います。
皆様のご参加をお待ちしております。
プログラム

第1部:「医療現場の行動経済学」とは?
■ 医療行動経済学への招待:大竹文雄 大阪大学大学院経済学研究科
■患者と医療者はなぜすれ違うのか?すれ違いのメカニズム:平井 啓 大阪大学大学院人間科学研究科

第2部:医療行動経済学の実際
■ どうすればがん医療における適切な意思決定ができるのか?:吉田沙蘭 東北大学大学院教育学研究科
■ なぜ急性期の意思決定は難しいのか?:水野篤 聖路加国際病院
■ なぜ一度はじめた人工呼吸管理はやめられないのか?:多田羅竜平 大阪市立総合医療センター

第3部:ディスカッション
■ 医療行動経済学研究会議メンバーによるオープンディスカッション

開催情報

日時:2019年8月4日(日)14時~17時
会場:大阪大学中之島センター 佐治敬三ホール
住所:大阪市北区中之島4-3-53 >>アクセス
*京阪中之島線 中之島駅より 徒歩約5分
*大阪市バス(53系統) 大阪駅前バスターミナル → 中之島四丁目(旧玉江橋) 下車 徒歩1分

参加費:無料
募集人数:150名(先着順)
申込フォーム:申込はこちら
 なお、お申込みされた方はご参加頂けます。

主催:大阪大学社会ソリューションイニシアティブ(SSI)
共催:医療経済学研究会議

問い合わせ: 大阪大学社会ソリューションイニシアティブ(SSI) シンポジウム担当
E-mail:ssi@ml.office.osaka-u.ac.jp

書籍『医療現場の行動経済学』について
出版社:東洋経済新報社 (2018/7/27)
編著者:大竹 文雄(大阪大学大学院経済学研究科),平井 啓(大阪大学大学院人間科学研究科)
著者:石川 善樹(Campus for H),上田 豊(大阪大学大学院医学系研究科),小川 朝生(国立がん研究センター先端医療開発センター), 江口 有一郎(佐賀大学医学部附属病院肝疾患センター),大谷 弘行(九州がんセンター緩和治療科), 木村 正(大阪大学大学院医学系研究科),佐々木 周作(京都大学大学院経済学研究科),塩﨑麻里子(近畿大学総合社会学部),多田羅 竜平(大阪市立総合医療センター緩和医療科),津川 友介(カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部),福吉 潤(キャンサースキャン),堀 謙輔(関西労災病院産婦人科・緩和ケアセンター),水野 篤(聖路加国際病院循環器内科・QIセンター),森田 達也(聖隷三方原病院緩和支持治療科),八木 麻未(大阪大学大学院医学系研究科), 山崎 吾郎(大阪大学COデザインセンター),吉田 沙蘭(東北大学大学院教育学研究科)